救急ナースになるメリットについて

救急ナースたちは、主に救急救命センターで働いています。あまりに多忙のため、かつては敬遠されがちな仕事でした。しかし、近年では日本で起こっている災害の増加に伴って、災害現場で働く医療従事者の姿をメディアで見ることが多くなり、その仕事に憧れて志願する人が増え始めています。

救急ナースになるメリットは、いろいろな知識を蓄積できることです。緊急搬送者を相手にすることが多いため、その治療内容は外科的な内容であったり、内科的な内容であったり、呼吸器科、脳外科など運び込まれる患者によって様々です。

最終的には専門の診療科に患者を回すことになりますが、一時的にどんな分野の疾患でも応急処置をする必要があります。そんな経験を積んでいくうちに知識が広がり技術も向上していきます。

また、救急救命現場では、貴重な体験ができるのもメリットです。例えば、病棟で務めるナースの場合、心肺蘇生などの緊急処置を経験することは少ないですが、救急救命の現場で働いていると、心肺蘇生などが行われるのは日常茶飯事です。そのため、緊急対応についてのスキルが身につきます。こうした緊急対応のスキルはどの病院でも重宝されるため、転職をする際には大きな武器になるでしょう。

さらに、医療機関の中ではチーム体制が取られていることが多く、施設内のいろいろなチームとコミュニケーションを取ることができます。特に救急ナースの場合は、ソーシャルワーカーやコメディカル、事務職の人などと情報交換をする機会が多いため、周囲と広く連携して仕事をしたい人に最適な職業でもあります。